私たちの笑顔
「由美…俺寂しかった…」


和明が急にわたしの胸に顔を埋めた。


不思議と…以前のような抵抗心とかない。

さっきの和明を見て思ったんだ。

こんなに私を愛してくれる人なんて後にも先にもいない。

なのに私は和明をふってしまった。

和明のためを思って別れを告げたのに…和明に寂しい思いをさせてしまった…。

私には和明が必要で、和明には私が必要で。


『離れちゃだめだよ!』


美香ちゃんの一言が私の背中を押した。

もう和明を一人にしちゃだめ…

別れちゃダメなんだ。

うちらは一緒にいなきゃ…きっと私と和明は赤い糸で結ばれているんだよ。
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