私たちの笑顔
「これ…由美ちゃんに渡したくて」


真美ちゃんが大きな荷物を私に差し出した。


「開けていい?」

「うん。開けて!」


何だろう…?


荷物を開けたら、黒地に花柄の高級な着物が出てきた。


「来月成人式だよね。この前実家の私の荷物整理したら、私が成人式で着た振袖が出てきてさ…。よかったらこれあげる。私からの誕生日プレゼント!」


嬉しすぎて言葉が出ない。

「由美よかったじゃ〜ん!」

「帯とか一式揃ってるから全部使ってね!」


わざわざ私のために持ってきてくれたんだ…。


「ありがとう!めっちゃ嬉しい!」
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