私たちの笑顔
和明との電話はバッチリアキに聞かれていた。


「由美の上空にずっとお花飛んでたんですけど〜!顔真っ赤だし〜!」


アキに頭を小突かれて、余計に照れた。


「気のせいだよ〜!!」


顔の熱は一向に取れない。


「そういえば、誕生日の前日って空いてる?」

「うん、空いてるよ」

「じゃあ空けといてね!予定入れちゃダメだよ!」

「わ…わかった!」


意味深な笑みを浮かべるアキ。

何があるんだろう?


「何かあるの?」

「え〜?特にないよ〜?あっ、もうこんな時間だ!」


アキはさっさとベッドに入って寝てしまった。
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