私たちの笑顔
車から降りて…潮の香りはもっと漂ってきた。

海って好きだな…

広くて、大きくて…

澄んだ海は私の心まで綺麗にしてくれる。


「行こう」


和明が私の手を握った。

不意に握られた私の手は緊張しまくっている。

心臓がドキドキ言っている。


和明に聞こえてるかな…?


必死で押さえようとしたけど…

だめ。

できない。


緊張を隠すために、はしゃいでみせた。

今すれ違った子供よりもテンションを上げてみる。


でも…ムダかな?

だって今…和明ちょっと笑ってたもん。

絶対私の心臓の音バレてる。
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