私たちの笑顔
「由美〜!起きて!」


夕方になってようやく目が覚めた。

アキが起こしてくれた。

かなり長時間寝たのか…少し心が落ち着いている。


枕元のケータイを見たら、10通メールが来てた。


学校の友達の美香ちゃんと…和明から…

二人とも大丈夫?とか何かあった?とか…


心配してくれてるんだ…ありがとう。

返事するのは落ち着いてからにしよう…

「由美…?本当に大丈夫?」

「大丈夫だよ…行こう…」


準備をして、家を出た。


話ってなんだろう?

今さら私に何の用があるの?

あれから五年…

私の頭の中から完全に消去れていた、棚橋…
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