私たちの笑顔
「まさかあんた舞岡家の墓に入る気…?」


アキが私の気持ちを代弁してくれた。


「ちょっとでいいんだ…。骨のほんの一部分で…。それを赤ちゃんの骨壷に入れてほしいんだ…」


私の気持ちは…すごく複雑。

小さな骨壷に入っている赤ちゃんはパパのことをどう思ってる?

怨んでるかな?

きっといいようには思ってないよね…


「俺反省したよ。奥さんが妊娠したって聞いた時も…あの時産めなかった分、絶対かわいがってあげようって…」


アキが立ち上がって、厳しい声で言った。


「反省とか調子いいこと言わないでよ!由美がどれだけ傷ついたか知らないでしょ!?悪性のガンになったのだってあの時あんたが犯した罪の罰なんだよ!」
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