私たちの笑顔
「赤ちゃんだって一人で眠ってるんだよ。寂しいと思う…。赤ちゃんの寂しさを汲み取ってくれたんだよ、棚橋は…」

「由美がそこまで言うのなら…」


アキは最後には賛同してくれた。

私がおろしてしまったことをこうして覚えてて、少しでも未来を考えていてくれたのなら…私はそれだけで嬉しい。



「明日…お墓行こうか…」

「うん…。いとこの真美ちゃんも一緒に誘おうかな…」


家に帰ってすぐに真美ちゃんに電話した。


あの時…辛くてどうしようもなかった私を支えてくれたから…


真美ちゃんも一緒にお墓に行くことにした。
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