私たちの笑顔
「私棚橋の連絡先聞いたから、これから棚橋に毎日メールか電話するよ」

アキが言った。


棚橋にはどんな小さなことでも連絡してもらおう。


なんだかんだで…棚橋の体が心配だ。


何も手がつけられなくて…


何も考えられなくて…


アキのケータイを介して私も棚橋と連絡を取った。

ちゃんと奥さんにも過去のことを話したらしい。

一部の骨なら赤ちゃんの骨壷に入ってもいいって言ってくれたみたい…

棚橋はすごく反省している。

電話でもわかるんだ…


自分が死ぬこと前提で話す棚橋…。


どこかでガンが治ってくれないかと思ってしまう…。
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