君にたくさんのありがとうを



地獄だったのは、次の日からだった。


学校に着くと、周りの目が違った。


なにかこちらを見てコソコソと話しているのがわかる。


一体私が何をやったというのだろう。


教室に着くの一層空気が悪くなった。


ザワついているのが心地悪い。


いつものように一条くんたちのグループは教室のど真ん中で輪を作っていて、その奥に英里ちゃんと未奈ちゃんが見えた。


1つ違和感があったのは、泣き腫らしたような顔をして未奈ちゃんに抱きしめられている英里ちゃんの姿。


未奈ちゃんからは鋭い視線が送られてきた。


一体何が起きているのかわからない。



「おはよう、一体どうしたの?」



いつも通り挨拶をしただけのつもりだった。



「よく平気そうな顔でいられるね?」



普段は優しい口調の未奈ちゃんの口からそんな言葉を浴びせられた。



「平気って……どういうこと?」


「本当……最低っ!」



なぜか泣いている英里ちゃんからはそんな言葉をかけられた。




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