君にたくさんのありがとうを
「……早めに撤回して欲しい……それと私の名前」
「あ、詩織って?名前で呼ばれたら嫌?」
「嫌って言うわけじゃ……」
「それならこれから詩織って呼ぶな」
ちょっと無理矢理すぎたかもしれない。
詩織に嫌われてしまっただろうか。
少し心配になったけれど、その後図書館で一緒に勉強することになった。
最初は俺から無理矢理だったかもしれないけれど、詩織は受け入れてくれた。
俺の予知夢の話も少しした。
ちょっとだけ興味を持ってくれたのかもしれない。