イケメン生徒会長と病弱なツンデレ美少女との恋物語
「はぁー面倒くさい」
「颯太!お前本音漏らしすぎっ」
「だって愚痴りたくもなるよ?」
なんで生徒会の選挙前に学園祭するかな。
生徒会選挙後でよくない?
「会長!」
「呼ばれてるぞ?」
はぁ、仕方ない。
*****
あれから3件連続でトラブルが発生しやっっと開放された。
気がつけば早い生徒は下校していた。
準備が進んでいるクラスは早く帰っていく。
遅くても7時までと決まりがある。
とりあえず生徒会室に戻るか。
…………。
近道していくかな。
「あれ?」
どうしたんだろう?
気分でも悪いのかな。
「どうしたの?大丈夫なわけないか。保健室行こうか?」
「大丈夫です。1人で行けます」
本気かな?
こんなに顔色悪いのに。
「ダメ!こんなに顔色悪いんだから」
俺はその子を抱きあげ保健室へ。
よほど具合悪かったのか。
そのままこの子は眠りについた。
「先生いる?」
「橘どうした?誰か孕ませたか?」
この先生は。
「違うって。この子が具合悪そうにしていたから」
「奥のベッドに寝かせとけ。そこが定位置だから」
先生はニヤついた顔して言ってきた。
「姫と王子だな、まるで」
「何それ?」
「知らないのか?」
わからないから聞いてるのに。
「この子は猪熊悠希って言うんだ。で、
白雪姫って呼ばれてるんだよ」
「悠介たちが言ってたっけ」
この子のことだったんだ。
確かに可愛い。
でも。
どう見ても女の子にしかみえないのに。
「付き合うならみなみって彼女と別れてからにしろよ」なんて先生は言ってきた。
何それ。
まるで俺がこのこを好きみたいな言い方して