離婚直前、凄腕パイロットの熱烈求愛に甘く翻弄されてます~旦那様は政略妻への恋情を止められない~
「おめでとう! うわぁ~すごい」
どんどん出てくるサプライズに興奮気味だったけれど、これから私が話そうとしていることがふたりの門出に影を落してしまわないか……急に心配になった。
(結婚するなら仕事の安定は大事だよね。もし慶一郎おじさんがJG航空にいられなくなるなんて事態になったらどうしよう……)
「美紅? どうかしたのか?」
慶一郎おじさんの声に私は弾かれたように顔をあげる。
「あ……その」
「なんだ? なにか不安に思うことがあるなら聞くぞ」
「慶一郎おじさん、この前会ったときにすごく悩んでいる様子だったでしょ? あれって会社のことよね?」
私の質問に慶一郎おじさんはキョトンとした顔をする。
「ん? 俺はプライベートの時間に仕事の悩みは持ち込まない主義だぞ。悩むのも業務時間内に終わらせる」
「えぇ、でもすごくやつれた顔をしてて……」
「それっていつ頃?」
茜子さんに聞かれ私は「ちょうどひと月前くらい」と答える。すると彼女はぷぷっと噴き出すように笑った。
「それ、私が慶一郎さんに迫った頃よね」
「え?」
茜子さんは手で口元を押さえて笑いをこらえながら続けた。
「これで最後の告白にすると言ったの。受け入れてもらえないなら親戚からすすめられている縁談を受けることにするからって」
慶一郎おじさんは参ったという顔で茜子さんにほほ笑みかける。
どんどん出てくるサプライズに興奮気味だったけれど、これから私が話そうとしていることがふたりの門出に影を落してしまわないか……急に心配になった。
(結婚するなら仕事の安定は大事だよね。もし慶一郎おじさんがJG航空にいられなくなるなんて事態になったらどうしよう……)
「美紅? どうかしたのか?」
慶一郎おじさんの声に私は弾かれたように顔をあげる。
「あ……その」
「なんだ? なにか不安に思うことがあるなら聞くぞ」
「慶一郎おじさん、この前会ったときにすごく悩んでいる様子だったでしょ? あれって会社のことよね?」
私の質問に慶一郎おじさんはキョトンとした顔をする。
「ん? 俺はプライベートの時間に仕事の悩みは持ち込まない主義だぞ。悩むのも業務時間内に終わらせる」
「えぇ、でもすごくやつれた顔をしてて……」
「それっていつ頃?」
茜子さんに聞かれ私は「ちょうどひと月前くらい」と答える。すると彼女はぷぷっと噴き出すように笑った。
「それ、私が慶一郎さんに迫った頃よね」
「え?」
茜子さんは手で口元を押さえて笑いをこらえながら続けた。
「これで最後の告白にすると言ったの。受け入れてもらえないなら親戚からすすめられている縁談を受けることにするからって」
慶一郎おじさんは参ったという顔で茜子さんにほほ笑みかける。