離婚直前、凄腕パイロットの熱烈求愛に甘く翻弄されてます~旦那様は政略妻への恋情を止められない~
「えっと、私とのお見合いより前から……うちの社内では事実のように語られていましたよ。だから私もお見合いのときに恋人はいないんですか?って聞いたんです」
「あぁ。恋人がいたら見合いに応じるはずはないのに変なことを聞くなと思ったんだ。なるほど、彼女とのうわさが念頭にあったのか」
前髪をくしゃりと乱しながら桔平さんは後悔をにじませた声を出す。
「あれこれと根も葉もないうわさを流されているらしいことは把握してたんだが……いちいち否定してもキリがないとほったらかしていたんだ。だが、こんなことになるならしっかり否定しておくべきだったな」
桔平さんは私の頬を優しく撫でスッと顔を近づけてきた。コツンと額がぶつかる。
「君ひとりを苦しませて本当に悪かった」
「いえ、私もひとりよがりに暴走してしまって恥ずかしいです」
「あらためて、これからも俺と夫婦でいてくれるか?」
「はい! よろしくお願いします」
まぶたに、鼻先に、そして唇に……優しいキスが落ちてくる。
「桔平さん。……大好きっ」
「俺も。世界中の誰よりも美紅を愛してる」
甘やかなキスはすぐに情熱的なものに変わっていく。混ざり合う唾液が媚薬のように私の身体を熱くする。
余裕をなくした瞳で桔平さんが私を見つめる。
「このところ美紅に触れていなかったからキスだけでもう限界」
「あぁ。恋人がいたら見合いに応じるはずはないのに変なことを聞くなと思ったんだ。なるほど、彼女とのうわさが念頭にあったのか」
前髪をくしゃりと乱しながら桔平さんは後悔をにじませた声を出す。
「あれこれと根も葉もないうわさを流されているらしいことは把握してたんだが……いちいち否定してもキリがないとほったらかしていたんだ。だが、こんなことになるならしっかり否定しておくべきだったな」
桔平さんは私の頬を優しく撫でスッと顔を近づけてきた。コツンと額がぶつかる。
「君ひとりを苦しませて本当に悪かった」
「いえ、私もひとりよがりに暴走してしまって恥ずかしいです」
「あらためて、これからも俺と夫婦でいてくれるか?」
「はい! よろしくお願いします」
まぶたに、鼻先に、そして唇に……優しいキスが落ちてくる。
「桔平さん。……大好きっ」
「俺も。世界中の誰よりも美紅を愛してる」
甘やかなキスはすぐに情熱的なものに変わっていく。混ざり合う唾液が媚薬のように私の身体を熱くする。
余裕をなくした瞳で桔平さんが私を見つめる。
「このところ美紅に触れていなかったからキスだけでもう限界」