離婚直前、凄腕パイロットの熱烈求愛に甘く翻弄されてます~旦那様は政略妻への恋情を止められない~
貪るような彼のキスに私は言葉を封じられる。唇を割って柔らかな舌が侵入してきた。焦らすように上顎をなぞり私の舌を絡め取る。
恋愛経験の乏しい私にはよくわからないけど彼はきっとキスが上手なのだろう。強引なのに優しくて唇が重なるたびに本能を呼び覚まされるような気がした。
(この先を知りたいと思ってしまう……自分にこんな一面があるとは知らなかった)
恋愛にも性にも奥手なほうだった。でも今夜の私はやけに大胆になっていた。
「あ、んんっ」
ぬれた唇から甘ったるい声がこぼれる。彼の首に両手を回して、まるでねだるようにキスの続きを求めた。熱い吐息が混ざり合いどちらのものかわからなくなる。
桔平さんの大きな手が私の脇腹をなでる。ニットの裾からもどかしそうに差し入れられた指先が素肌をくすぐり私を昂らせていった。
「はぁ、桔平さん」
潤んだ瞳で見つめると彼は弱ったような顔で笑う。
「そんな顔されたら止まれなくなるだろう」
彼の顔がゆっくりと落ち、私の首筋を強く吸った。ニットはすっかり乱され白いレースの下着があらわになっていた。
(なにも考えられない。今夜はこのまま――)
鎖骨に舌を這わせる彼の頭をかき抱く。そのままソファにどさりと押し倒された。
切なげな声を絞り出すように彼は言う。
「美紅……好きだ」
それを聞いた瞬間、私はハッと我に返ったような気がした。
恋愛経験の乏しい私にはよくわからないけど彼はきっとキスが上手なのだろう。強引なのに優しくて唇が重なるたびに本能を呼び覚まされるような気がした。
(この先を知りたいと思ってしまう……自分にこんな一面があるとは知らなかった)
恋愛にも性にも奥手なほうだった。でも今夜の私はやけに大胆になっていた。
「あ、んんっ」
ぬれた唇から甘ったるい声がこぼれる。彼の首に両手を回して、まるでねだるようにキスの続きを求めた。熱い吐息が混ざり合いどちらのものかわからなくなる。
桔平さんの大きな手が私の脇腹をなでる。ニットの裾からもどかしそうに差し入れられた指先が素肌をくすぐり私を昂らせていった。
「はぁ、桔平さん」
潤んだ瞳で見つめると彼は弱ったような顔で笑う。
「そんな顔されたら止まれなくなるだろう」
彼の顔がゆっくりと落ち、私の首筋を強く吸った。ニットはすっかり乱され白いレースの下着があらわになっていた。
(なにも考えられない。今夜はこのまま――)
鎖骨に舌を這わせる彼の頭をかき抱く。そのままソファにどさりと押し倒された。
切なげな声を絞り出すように彼は言う。
「美紅……好きだ」
それを聞いた瞬間、私はハッと我に返ったような気がした。