シニジゴク!/エロティックホラーSS①
シニジゴクだ~~‼
シニジゴクだ~~‼
シニジゴクだ~~‼
「…Wさん、今日のキブンはいつもの比じゃないわ…。もっと強く抱いてよ❢」
「奥さん、アンタのマシュマロのようなカラダはとても○○歳とは思えん…!オレも今夜はサイコーだ」
当たり前である…。
今、二人が抱き合ってるベッドの枕の下には、”このオンナ”の亡夫、R氏が残した死亡保険金の一部、百万円の帯封束4つが横たわっているのだから…。
そして間もなく、両人は”至極の枕”を頭下にして果てた…。
***
W氏は大学時代からずっと”親友”を生涯貫いた(❓)故R氏の妻…、ちなみに彼の生存中から不倫相手であったK子と、今夜、”堂々と”抱き合えたんだという実感に浸っていた。
それはビミョーに、うしろめたさのほうが安心感を上回っていたという意味合いで…。
言うまでもなく、その感覚はK子も然りであったが、故に自分たちの情事は実に罪深い背徳行為だという自覚からの屈折したトキメキ感だった訳で~。
コトを終えた後、 K子は枕の下で自分らのエッチに”立ち会わせていた❓”万札を左手でナデナデしながら、まだ荒い吐息をカレの胸にこぼしてこう囁く。
「アナタの汗でベトベトだわ…」
K子はいたずらっぽくも、艶めかしい表情を浮かべていた。
***
更にカノジョの第二声は突飛だった。
「ねえ…、今日くらい”奮発”しましょうよ💖」
で…、W氏の頭上には、❓マークが3っつほど点滅となる。
「”これ”で、拭ってよ。ティッシュ代わりに、私たちの交わし合った”汗とか証とか”…」
”なるほど…。そういう趣向か…”
W胸の内で指を鳴らし、さればといういかにもな一言を返す。
「いいのかよ?」
「モチよ~💖」
と答えた時には、かの悪女は左手の…、親指と人差し指でつまんだ”諭吉”を一枚ひらひらとオトコの顔にチラつかせているではないか…💦
W氏は吹き出しそうな苦笑を抑えて、その万札を受け取った。
「念入りに拭きとってね。ああ、どうせだから、お札のお顔あたりでね。さあ…。アハハハ…!」
「アンタはコワイ…、いや、恐ろしい女だなあ…(苦笑)」
と言いつつ、W氏は万札に刷り込まれている主の口元で、念入りに自分のカラダ…、の下の方を万札ティッシュで拭い取った。
***
「あのさ…、気のせいかもしれないが、何か今日はこの部屋…、誰かの視線みたいなもん感じるんだけど…。ひょっとして、それって…❓❓」
W氏のその一言はとまさに唐突だったが…。
カノジョのアンサーはカンペキ、直球であった。
「ええ、そうよ。ソレ、主人の視線よ(ニヤケ顔!)」
「!!!…」
「アハハハ…、そんな驚くことないわよ。あの人ね…、”あっち”の世界に行けないのよ。世の殿方が死んだ瞬間のお楽しみのさ…、サイゴの昇天相手、あの人ったら、”イカずの彼女”を選んじゃったんで…」
「それって…、もしかして…❓」
「そうよ。その相手…、47年前に痴漢したお相手だったらしいわ、その人。実はね…」
ここでY美は、W氏にかくかくしかじかと、仰天の”概ね”を愛人に告げた…。
***
「ほう…。じゃあ、その彼女、奥さんには”挨拶”に来たと…」
「そうなのよ~!まあ、所詮は夢の中になるんだけど…。でもさ…、ソレ、告げ夢に違いないわねえー。”…奥さん、そういう訳なんで、ご主人とは長くなりそうなので…”ってね。アハハハ…、私、思わずよろしく~~って、エール送っちゃったわよ」
「ハハハ…、まあ、Rのヤツも、ずっと死に出のイキ際をその愛しい彼女で心描いていたんだろうから、それはそれで本望でしょう。ここは、性根入れてそのテニスギャルを満足させてやることを祈願しましょう‥」
「そうね。…ねえ、なんか、またヘンな気分になってきたわ。もう一度どう❓」
「そうですね。今の奥さんの話聞いたら、ヤツの”視線”も気にならなくなったし」
「うふふ…。この世とあの世のハンパなとこからの、あの人の眼で視姦されて愛し合いましょうよ、今度はさ~💛」
Y美はあっさりだった…。
***
すると…。
「じゃあ、こんなものー!」
そう言って、W氏はたった今ティッシュ替わりでベトついた万札をくしゃくしゃにすると、”視線”の主方角へと放った…。
”いてっ‥!”
その瞬間、そんな声がした…。
確かに…。
さらに、もうひと漏れ…。
”シニジゴクだ…‼”
しかし、そんな”浮遊霊”のか細いグチなど、もはや聞き受ける耳を持ちえない二人は、万券399枚を枕に、再び極上の一時を晒すのだった…。
ーオシマイー
シニジゴクだ~~‼
「…Wさん、今日のキブンはいつもの比じゃないわ…。もっと強く抱いてよ❢」
「奥さん、アンタのマシュマロのようなカラダはとても○○歳とは思えん…!オレも今夜はサイコーだ」
当たり前である…。
今、二人が抱き合ってるベッドの枕の下には、”このオンナ”の亡夫、R氏が残した死亡保険金の一部、百万円の帯封束4つが横たわっているのだから…。
そして間もなく、両人は”至極の枕”を頭下にして果てた…。
***
W氏は大学時代からずっと”親友”を生涯貫いた(❓)故R氏の妻…、ちなみに彼の生存中から不倫相手であったK子と、今夜、”堂々と”抱き合えたんだという実感に浸っていた。
それはビミョーに、うしろめたさのほうが安心感を上回っていたという意味合いで…。
言うまでもなく、その感覚はK子も然りであったが、故に自分たちの情事は実に罪深い背徳行為だという自覚からの屈折したトキメキ感だった訳で~。
コトを終えた後、 K子は枕の下で自分らのエッチに”立ち会わせていた❓”万札を左手でナデナデしながら、まだ荒い吐息をカレの胸にこぼしてこう囁く。
「アナタの汗でベトベトだわ…」
K子はいたずらっぽくも、艶めかしい表情を浮かべていた。
***
更にカノジョの第二声は突飛だった。
「ねえ…、今日くらい”奮発”しましょうよ💖」
で…、W氏の頭上には、❓マークが3っつほど点滅となる。
「”これ”で、拭ってよ。ティッシュ代わりに、私たちの交わし合った”汗とか証とか”…」
”なるほど…。そういう趣向か…”
W胸の内で指を鳴らし、さればといういかにもな一言を返す。
「いいのかよ?」
「モチよ~💖」
と答えた時には、かの悪女は左手の…、親指と人差し指でつまんだ”諭吉”を一枚ひらひらとオトコの顔にチラつかせているではないか…💦
W氏は吹き出しそうな苦笑を抑えて、その万札を受け取った。
「念入りに拭きとってね。ああ、どうせだから、お札のお顔あたりでね。さあ…。アハハハ…!」
「アンタはコワイ…、いや、恐ろしい女だなあ…(苦笑)」
と言いつつ、W氏は万札に刷り込まれている主の口元で、念入りに自分のカラダ…、の下の方を万札ティッシュで拭い取った。
***
「あのさ…、気のせいかもしれないが、何か今日はこの部屋…、誰かの視線みたいなもん感じるんだけど…。ひょっとして、それって…❓❓」
W氏のその一言はとまさに唐突だったが…。
カノジョのアンサーはカンペキ、直球であった。
「ええ、そうよ。ソレ、主人の視線よ(ニヤケ顔!)」
「!!!…」
「アハハハ…、そんな驚くことないわよ。あの人ね…、”あっち”の世界に行けないのよ。世の殿方が死んだ瞬間のお楽しみのさ…、サイゴの昇天相手、あの人ったら、”イカずの彼女”を選んじゃったんで…」
「それって…、もしかして…❓」
「そうよ。その相手…、47年前に痴漢したお相手だったらしいわ、その人。実はね…」
ここでY美は、W氏にかくかくしかじかと、仰天の”概ね”を愛人に告げた…。
***
「ほう…。じゃあ、その彼女、奥さんには”挨拶”に来たと…」
「そうなのよ~!まあ、所詮は夢の中になるんだけど…。でもさ…、ソレ、告げ夢に違いないわねえー。”…奥さん、そういう訳なんで、ご主人とは長くなりそうなので…”ってね。アハハハ…、私、思わずよろしく~~って、エール送っちゃったわよ」
「ハハハ…、まあ、Rのヤツも、ずっと死に出のイキ際をその愛しい彼女で心描いていたんだろうから、それはそれで本望でしょう。ここは、性根入れてそのテニスギャルを満足させてやることを祈願しましょう‥」
「そうね。…ねえ、なんか、またヘンな気分になってきたわ。もう一度どう❓」
「そうですね。今の奥さんの話聞いたら、ヤツの”視線”も気にならなくなったし」
「うふふ…。この世とあの世のハンパなとこからの、あの人の眼で視姦されて愛し合いましょうよ、今度はさ~💛」
Y美はあっさりだった…。
***
すると…。
「じゃあ、こんなものー!」
そう言って、W氏はたった今ティッシュ替わりでベトついた万札をくしゃくしゃにすると、”視線”の主方角へと放った…。
”いてっ‥!”
その瞬間、そんな声がした…。
確かに…。
さらに、もうひと漏れ…。
”シニジゴクだ…‼”
しかし、そんな”浮遊霊”のか細いグチなど、もはや聞き受ける耳を持ちえない二人は、万券399枚を枕に、再び極上の一時を晒すのだった…。
ーオシマイー