夢から始まるホントの恋
心の中で「落ち着け落ち着け」と言い聞かせ、ホッと一息付く。

「行けるから、離れてもらって…」

私がそう言っても、野沢は離れてくれない。
野沢は私が何を言っているか、まったく分かってないようだ。
頭の上に?を浮かべている。

そしてようやく今の状況に気づいたらしく、顔を少し赤らめて

「ご、ごめん」

と言ってから、ムカつくぐらい整った顔を私の顔から離した。

< 17 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop