夢から始まるホントの恋
野沢は私を抱えたまま階段を降り、保健室の前で止まった。

「大丈夫か?足。」

野沢が私のすぐそこで話しかけてきた。
だから顔近いんだって。距離感完全におかしいでしょ。

「大丈夫だから先戻ってていいよ、」
「ほんっっとぉーに大丈夫か?」
「うん」
「そっか、じゃあ、お大事にな」

野沢に降ろしてもらってから、私は保健室に入っていった。

私の心臓の音が煩い。お姫様抱っこしたり、急に優しくなったり。

ほんっとに…ムカつく。
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