夢から始まるホントの恋
「おい!待て!」
野沢も一緒になって走り出し、鬼ごっこになった。
「捕まえてごらんー!」
そんなに広くもない廊下を2人で走る。たったそれだけの事だったのに。なのに、なんでこんなに楽しいんだろう。
野沢の方がもちろん足は速い。すぐに追いつかれ、背中を軽く押された。
「はい捕まえた!…って、うわっ!?」
捕まった〜と思っている暇もなかった。
「わっ」
足を引っ掛けたのか知らないけど野沢が私に倒れ込んできた。野澤の体重で、私も耐えられず後ろに倒れていく。
あ……死ぬ…
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