夢から始まるホントの恋
ぎゅっと目を瞑って、覚悟を決めた時だった。

2人の唇が微かにに触れた。
唇がゆっくりと離れて、野沢と目が合った。
「あ…ごめ……」
顔が一気に赤らんで、咄嗟に手を口に当てる。涙目にもなった。
「ごめん…私先行くね…!!」
一言告げてから、非常階段を登った。

誰もいない非常階段で、バレないようにしゃがみこんだ。
あれは紛れもないキスだったよね?
野沢とキス、しちゃったんだ。
私、嫌なはずなのに。

なんでこんなに、
胸が高鳴ってるんだろう_____
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