私の恋は甘酸っぱくて、儚いものだった
私の毎日は普通だった。どこか華のある生活でもなく、母と父と弟の四人家族。不自由ないその当たり前の生活に私は飽きていた。
朝早く起きて、学校に行って、友達お弁当を食べて、部活動をして、終わったら晩御飯の匂いがする自宅へ帰る。晩御飯を食べて、次の日の予習をして寝るの繰り返し、、、
どこか普通の生活に私は刺激を求めいてたのだ。

「今日は、転校生を紹介するぞ~」

HRが始まると先生がそう言った。

「誰かな?!イケメンだといいな~」

昔からの親友あずさ。
この子は男に目がないっていうか・・・
常にイケメン探しをしている笑

教室のドアが開くと同時に一点に集まるクラスメイトの視線。

「今日からうちのクラスの生徒になった 今野春樹くんだ」

今野春樹・・・・

私はその名前に違和感を覚えたが、流した。

「席は今井の隣な〜」

私?!なんだかこの感じ気まずいというか、、、

「よろしく。」

ぼそっと今野くんがつぶやいた。

「よろしくお願いします」

HRを終え、なぜかこの引っかかる気持ちを理解できないでいた。

「桜どうしたの〜?」

あずさが問いかけてくるけど、私にも分からない。

「なぁ」

突然、隣から聞こえる声。

「はい?」
「俺のこと覚えてない?」

俺のこと、、、、、、

「覚えてないか笑」
「どこかで会ったことありましたっけ?」
「覚えてるわけないよね笑」

え?なに?え?
気になるじゃん。

「桜知り合いなの?」
「んー、どうだろ」

彼に突然言われたその一言から私は止まっていた。

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