「お嬢さんを俺にください!」
膝を抱えて
ユーヤのアパートの前で
帰ってくるかわからないユーヤを待った
自分の家に帰ることは考えてなかった
寒くてマフラーで顔を隠した
あの日も寒かった
寒くて身体が動かなくて…
だんだん意識がなくなってきて…
そしたらユーヤが拾ってくれた
ユーヤを思い出したら
少し気持ちが暖かくなった
ユーヤのことを考えてる時間は
幸せな気持ちになる
陽介は一緒にいても
幸せな気分にならないのに
でも
ユーヤが帰ってきて
もしあのお菓子屋さんが一緒にいたら…
そしたら私はどこに行こうかな?
それを考えたら
また寒くなった