「お嬢さんを俺にください!」
「お湯沸かすね
ユーヤ、カップラーメン食べるよね?」
「あ、いいよ
俺やるから、レーニャはソファーに座ってて」
バイト代でお肉買ってくればよかった
お湯沸かすねじゃなくて
お肉焼くねって言ってあげたかった
ユーヤは海外に行くために
コンビニのバイトを増やしたのに
私はユーヤのために何もできない
足手まといになってるかもしれない
着々と夢に向かってる
ユーヤは夢に近付いてる
私の夢は
もぉいいや…
ユーヤとデートすること
きっとユーヤは忘れてる
「レーニャも食べるだろ?」
「んーん…私は、いらない」
「レーニャの好きなクラムチャウダー味
また期間限定で出てて買ってあるよ」
なんで…?
私にアパート教えなかったくせに
「あ、着物汚れるか…」
ユーヤは優しいだけ
きっと誰にでも優しい
「私も食べる!」