「お嬢さんを俺にください!」

「レーニャ、できたよ」



ガスコンロの方から
ユーヤが両手にカップラーメンを持ってきた



「え!何してんの?」



「脱いだ」



着物を脱いだ



「それは見ればわかるけど…
あ、汚れるから?」



「んーん、キツイから…
ユーヤの服貸してほしい」



「いいけど…
コート脱ぐみたいにそんな簡単に脱いで
簡単に着れるもんなの?」



「お母さんに着せてもらった
自分で着れない」



「え?大丈夫?」



「大丈夫じゃない」



「え?」



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