「お嬢さんを俺にください!」

握った拳が震えた

脚がガクガクした



目を閉じて

歯を食いしばった



どーぞ

殴ってください



アレ…

殴られない



紳士は殴らないのか



そっと目を開けた



アレ…

誰も泣いてない



むしろ
レーニャの両親は微笑ましく
俺とレーニャを見てる気がする



なに???



「優里愛の気持ちは知ってる
ユーヤ君の元から帰ってきてから
明らかに様子が違った

ユーヤ君、キミの気持ちはどぉなのか
知りたかった」



え…



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