「お嬢さんを俺にください!」

「お嬢さんを、俺にください」
そう言った俺に
レーニャのお父さんはひとつだけ条件を出した



「優里愛が笑顔なら、それでいい」



とりあえず殴られなかった



結婚とか婚約者とか
それはあの後いろいろ大変だったけど

あれからレーニャは
ずっと笑ってる



生まれた時から
恵まれた環境に育ったレーニャは
何不自由なく与えられて

でもそれは
自分の意志ではなく

全て周りが選んだものだった



洋服も学校も婚約者まで
レーニャの意志はなかった



優里愛が初めて自分の意志を示してくれた

レーニャのお父さんとお母さんは喜んでた



俺でいんですか???

許してもらえたからには
絶対に幸せにします!



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