偽りのはずが執着系女装ワンコに娶られました
ハッと息を呑んだときには、秀のツンと尖らせた舌先でワンコみたいに舐られいて、まだ柔らかな核心が顔を出したところで強く吸引されてしまい、恋は強烈な快感に身悶え呆気なく達してしまう。
「はぁはぁ」
「恋、痛かったら我慢せず言ってほしい」
弛緩した身体をぐったりさせ、乱れた呼吸を整えることしかできずにいる恋の身体を愛おしそうに胸へと抱き寄せた、秀の余裕なさげな声音が恋の鼓膜を震わせる。
すぐに答えたいのに息が乱れているせいで声が出そうにない。
ーー大好きな秀のものになれるなら痛みなんてなんでもない。秀の好きにしてほしい。
心の中でそんなことを希いながら、恋は何度もコクンと頷くことで意思表示する。
そんな恋の想いが通じたのだろうか。
秀の優しくも甘やかな愛撫のおかげで恋の身体がすっかり解れた頃、秀の大きな手に手をぎゅっと包み込まれ、眩しそうに眇めたとろけそうなほど甘い眼差しで見つめられながら、秀のすべてをすんなりと受け入れることができた。