偽りのはずが執着系女装ワンコに娶られました
ここで後悔していると勘違いされたら、カレンはおそらく中断してしまうだろう。
ーーそれは困る。せっかくのチャンスなのに。ここまできて、なかったことにされては堪らない。早く再開してもらわなきゃ。
心なしか心配そうに恋の瞳の奥を覗き込むようにして様子を窺っているカレンの首にぎゅっと抱きつき、精一杯のお強請りを繰り出した。
「ちょっと恥ずかしかっただけだから。続けて。お願い」
恋が言い切った刹那。恋の身体は見る間にベッドへと組み伏せるようにして覆い被さってきたカレンにより組み敷かれ、濃厚なキスにより思考もろとも奪われてしまう。
「ーーん、ふッ……んんぅ!?」
気づいたときには、恍惚の中で酔い痴れ、ぐったりと力の抜けきった身体をシーツの波に投げ出していた。
そんな恋の両脚は大胆に押し開かれていて、その間に押し入るように身を割り込ませたカレンの熱くねっとりとした舌をむりくり捩じ込むようにして穿たれている、というなんとも恥ずかしすぎる体勢で、骨抜きにされている真っ最中だ。