略奪女子ネット村
更なるステップへ/カレの反応





今度はヒサシが言葉を発するまで、しばらくの時間を要していた


マユリと同じ、約2分近くの沈黙を経て、彼は口を開く…


「久保田、お前のやりたいようにやってみ」


「???」


「そのまじないみたいなの、通用するかどうか、試せばいいって。要はオレの心が動かなきゃそれで終わりだしな」


「じゃあ…、私の願掛け、続けてていいの?」


「勝手にどうぞだ。ねねと付合ってるのは事実だけど、拘束される気はさらさらねえしな。もっとも、このことをアイツに言うつもりはない」


「…ひとつ聞きたいんだけど…」


「言えよ」


「なんでなの?普通は好きでもない子にこんなことされたら、迷惑だよ。それなのに、なんで野上君は私を避けようとしないの?」


「なんでかな。別にお前の涙とか関係ねーし、よくわかんねえや…フッ…」


”彼、ちょっとだけが笑ったぞ!”


その笑顔でマユリの心にも晴れ間が訪れたようだった









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