略奪女子ネット村
更なるステップ/合意




校内最上階にある階段の踊り場で、二人の”合意”は交わされた


「…私、今の気持ち続けるなら、前に進まないと、しぼんじゃうよ。念じてるだけじゃ。努力したい。たとえ、野上君からそれを受付けられなくても…」


「努力…?」


「うん。でも漠然とじゃ意味ない。だから、私に命令して。まずどうしろって。私が今の彼女からあなたを奪いたいことは告白したから、私の願いははっきりしてる。その為に、言われたことできる限り、努力したいの」


「たとえば何をだよ?命令とかってよう、オレが悪意なら単にいじわるとか嫌がらせできちゃうだろ。小遣いよこせとか、そこののら犬蹴ってこいとか…」


「それひっくるめてでいいから。言って!」


「…よし。じゃあ、オレ、とりあえず髪ショートしか受け付けないんだ。髪切ってこいよ。似合うかどうかは責任もてねえ。それでもいいんなら…」


「…わかった。まず、それやる。そしたら次も…」


すでにマユリのまなじりは決していた…








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