略奪女子ネット村
次の10日間/彼の感想





「…思ったより似合うな。ああ、お世辞じゃねえから、あしからずだ」


「うん、ありがとう。でも、後ろ見て。首の太さ引きたったって友達に言われたんだ…」


「おお、確かにお前、首太てーな」


「やっぱりだ…」


「オレ、首ぶっといの好きなんだわ。細い首はゾッとする。ろくろ首思いだすしな」


”うそー!”


カレの口から出た、夢にも思わなかった”嗜好”…


信じられないといった表情で、マユリは耳を疑っていた







「めちゃくちゃ嬉しい…。今の一言…」


「お前の首がいいって言ってんじゃないから。誤解すんなよ、いいな」


「うん」


「じゃあ、行くわ」


「あの、待って。写メして、私のイメチェン」


「…できねえよ。一応、付きあってる女いるからな」


「なら、ケータイ番号は教えて」


「…お前の番号教えろよ。オレの判断で連絡しなけりゃ、それまでってことになるけど。どうだ?」


「それでいい。今メモして持ってくる」


「ああ、ここで待ってるよ」







”かなりきわどい攻防だったけど、こんなもんだよね。私、待つよ。でも、じっとはしていない…”


マユリはここでもまなじりを決する思いで、ケータイ番号のメモ書きを手渡した


愛しい彼に…






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