【電子書籍化】独身貴族になりたいんです!〜毒姉回避のために偽装婚約を結んだ人形令嬢は、エリート騎士に溺愛される〜
「元々、何かイベントの目玉になる催しを探しておりましたでしょう? バザーだけでは集客が見込めませんものね。
その点、わたくしのドレスならば、元手無しでいくらでもお貸しできますし、多少なりとも女性の関心を惹けるのではないかと思いますの」
「なるほど……確かに、貴女のワードローブは豊富だし、華やかだものね。オシャレ好きの女性にはたまらないかも」
小さく唸るエルミラに、ラルカは苦笑を浮かべる。
「領地から運ばせれば、幼い頃に着ていたドレスも大量にご用意できますわ。放って置いても埃を被るばかりで勿体ないですから」
「だけど、ラルカ。そんなことをすれば、ご家族と連絡を取らないといけなくなるのではなくて? 大丈夫なの?」
メイシュのせいでラルカが苦しんでいたことを知っているだけに、エルミラは不安を感じてしまう。
「ありがとうございます。エルミラさまのおっしゃるとおりですわ。
だけど、わたくしはどうしても、このイベントを成功させたいんです」
そう口にするラルカの瞳には、強い光が宿っている。エルミラは小さく息を呑んだ。
その点、わたくしのドレスならば、元手無しでいくらでもお貸しできますし、多少なりとも女性の関心を惹けるのではないかと思いますの」
「なるほど……確かに、貴女のワードローブは豊富だし、華やかだものね。オシャレ好きの女性にはたまらないかも」
小さく唸るエルミラに、ラルカは苦笑を浮かべる。
「領地から運ばせれば、幼い頃に着ていたドレスも大量にご用意できますわ。放って置いても埃を被るばかりで勿体ないですから」
「だけど、ラルカ。そんなことをすれば、ご家族と連絡を取らないといけなくなるのではなくて? 大丈夫なの?」
メイシュのせいでラルカが苦しんでいたことを知っているだけに、エルミラは不安を感じてしまう。
「ありがとうございます。エルミラさまのおっしゃるとおりですわ。
だけど、わたくしはどうしても、このイベントを成功させたいんです」
そう口にするラルカの瞳には、強い光が宿っている。エルミラは小さく息を呑んだ。