【完結】離婚したいはずのお嬢様は、旦那様から愛の復縁を迫られる。


 ただ一つ、レイヤに想い人がいるということを除いては……。

「ごちそうさま」

「はい」

 夕飯を食べ終えたレイヤは、「俺風呂入るけど、アユリはどうする?」と聞いてくる。

「じゃあ……入ろうかな」

 レイヤと一緒にお風呂に入ることなんてたまにしかないけど、今日は一緒に入ろうかなと思う。

「ん、じゃあ着替え取ってくる」

「うん、私も着替え取ってくるね」

 レイヤが着替えを取りに行っている間、私はシンクに食器を片付け、着替えを取りに行く。
 着替えを持ってバスルームに行くと、扉の向こうからレイヤのシャワーを浴びている姿が目に入る。

 レイヤって本当に、いい身体してるな。引き締まった筋肉質な身体はすらっとしているのに。
 レイヤに抱かれると、いつも気持ちいいと感じるのは、その身体のせいだろうか。
 
「レイヤ、私も入るね」

「おう」

 纏っていた服を脱ぎバスルームへと入ると、レイヤが私の方に振り向く。

「アユリ、シャワー浴びるだろ?」

「うん」

 レイヤは私にシャワーを持たせると、シャンプーを手に取り、髪の毛を洗い出す。
 本当にレイヤは、カッコイイ。レイヤはきっと、結婚してなかったらずっとモテたと思う。
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