【完結】離婚したいはずのお嬢様は、旦那様から愛の復縁を迫られる。


 お風呂から上がると、私の身体にそのままバスタオルを巻きつけ、お姫様だっこをして寝室へと運ぶレイヤ。

「んっ……」

 ベッドに私を降ろすと、休む暇もなく唇を奪ってくる。

「っ、レイヤ……んっ」

 バスタオルを私から奪い取ると、レイヤはそのまま私の首元に自分の唇を這わせる。

「ん、くすぐっ、たいってば……」

 レイヤのその唇の動きにくすぐったくなって、レイヤの背中に思わずしがみつく。

「そんな目で見つめて……俺を煽ってるのか?」

「ちがっ……!」

 なんでそうなるの……!

「どう見ても煽ってるようにしか、見えない」

「だから、ちがっ……んんっ」

 違うと否定しようにも、唇を奪われてしまっているため、否定どころの話ではない。

「ほんと可愛いな、アユリは……」

 愛撫を続けながら、レイヤは私の耳元で「もっと乱れていいよ、アユリ」と甘くこもった声で私に囁く。

「ん、ダメッ……」

 レイヤの手が私の身体のあちこちを撫でるように触れてくるから、私も気持ちよくなってレイヤを受け入れる準備をしている。
 まるでレイヤが早く欲しいと、身体がそう言っているみたいで、なんだか恥ずかしくなった。
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