【完結】離婚したいはずのお嬢様は、旦那様から愛の復縁を迫られる。


 その後夕飯を食べ終えると、カナトは仕事があるからと、部屋に戻っていった。
 その間私は食器を洗い、お風呂に入る。

「……はあ」

 浮気……か。もしレイヤが浮気してたとしたら、私はどうすればいい?
 
「離婚……は、したくない」

 カナトは絶対に離婚した方がいいと言うはずだけど、私は絶対にしたくない。
 だって、レイヤは私に「子供を作らないか」って言ったんだよ? そんな人が、浮気するなんてあり得ない。
 
 ましてやレイヤは、私のことを愛してるって言ってくれてる。 そして私も、レイヤのことをこんなにも愛してる。
 出来ればカナトとレイヤには仲良くしてほしいって思っているのに、なかなかうまく行かないし。

 子供が出来たら、カナトだってきっと喜んでくれると思ってる。 でもカナトは、それを望んでなさそうだし……。
 私だって子供がほしい。レイヤとの子供、いつかほしいと思ってる。
 でもタイミングがあるから、そのタイミングに任せたい気持ちもある。

 お風呂に浸かりながら、私はずっとレイヤのことばかりを考えていた。
 レイヤに、早く会いたいな。 早く、顔が見たい。 声が聞きたい。
 レイヤに、抱きしめてもらいたい。
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