死亡エンドを回避していたら、狂愛キャラが究極のスパダリになってしまいました!?
乙愛はクレアに想いを寄せる誠実ヒーローアイザックと、どんな手を使ってもクレアを手に入れようとする狂愛キャラシルヴァン。
そして二人に好かれるクレアの三角関係になっていた。
(どんな手を使っても……そう、その手っていうのが言わずもがな私!)
メインカップルの恋路を事ある毎に邪魔するのが悪女エリザだけれど、その裏を掌握し、クレアとアイザックに付き纏う障害を起こす主犯格がシルヴァンである。
シルヴァンに気に入られたいがために色々と動いていたエリザは、最終的に使えないと判断されてあっさり殺されてしまうのだ。
(しかもシルヴァンが最後にエリザに言い放った言葉が『俺に振り向いて欲しかった? ああ、本当に残念だよ。俺の心を奪えなかった、お前が悪いんだから』って……なんて最低なクソ男! でもインパクト強すぎて一言一句覚えているのが悔しい……!)
ようやく前世の記憶の整理もついてきて、この世界が乙愛の中だと知り色々と先のシナリオを思い出せたものの、状況は最悪だった。