あいつらの復讐
いつのまにか、眠っていたのか
朝、6時30分、
いつもの時間に目が覚めました。

鎮痛剤服用で、痛みはそこまでひどくはありません。

しかし、腫れがひどかった。

右足と左足のふくらはぎを座って、足をなげだして比べると、
明らかに、左足が膨らんでいます。

1.3倍くらいか。
腫れ具合も2段階になっていて、直径15センチくらいの大きさで、
紫がかっている赤で、腫れています。

その周囲は、ピンク色で10センチくらい。
ふくらはぎ、ほとんどが腫れているのですぅ!

冷却シートを3枚つなげて貼っても、熱感が強い。

ネットで調べると、皮膚科は9時から始まります。
保険証、お薬手帳・・
バックにすぐ準備をしました。

その前に確認しなくては・・・

私は、恐る恐る、脱衣所の引き戸を開けました。

床には、アイツが転がっていました。
銃撃の連射を受けたといった感じでしょう。

私はゴキブリスプレーを、
再度アイツに向かって噴射しました。

噴射の勢いで、
アイツはくるりと一回転しましたが、動く様子はありません。

私はほうきの柄で、
ジャージを持ち上げました。

もし、まだ、別の奴がいたら、
潜んで奇襲攻撃するつもりなら・・

なんの動きもありませんが・・・
そのまま、洗濯機につっこんで、
洗剤をたっぷり入れて、スイッチオンしました。

それから職場に電話で
「昨晩、スズメバチに刺されました。
皮膚科に行くので、お休みさせてください」

「なにぃ?スズメバチ!!!」
管理職の声がひっくり返りました。

「はい、腫れがひどいので、すぐに行きます」
「ああ、すぐに行ってください」

会話は30秒で終了しました。

その後、
転がっているアイツの死体をほうきではいて、塵取りにのせると
窓からポイしました。
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