お姉ちゃんになった私は、毒舌クール義弟を手懐けたいので。
こゆい……、
よく分からないけど、なんかいろんなものが濃すぎるクラスに来てしまった…。
転校生の私よりも目立ってしまっている先生は、このクラスの担任らしい関 保(せき たもつ)先生。
新しいクラスメイトたちの反応からぜんぶがお察しできた。
「はい、てなわけで転校生の紹介だ。一緒に自己紹介してやろうか?」
「あっ、大丈夫です間に合ってるので。…城崎 ゆらです。よろしくお願いします」
今までとは違う制服、違う学校。
高校2年生から新たなスクールライフのスタートだった。
でも新入生に見知った顔があるという安心が少しだけあったりして…。
向こうは大丈夫かな…?と、ちょっとだけ心配もあったりして。
「うちの学校に転校生なんて珍しい!あたしメグミ!よろしくねっ」
「わたしサキ!クラスのグループチャットに案内するよ!」
「わっ、ありがとう!よろしくね」
「でもこの時期に転校って、親の離婚とか?それとも転勤か何かなの?」
「あ、とくにそういうわけでもなく…」