先輩(男)×2がベッタリすぎて困ります!!
あたしは観念したようにイスに座り直した。



「何か用でしょうか……? 犬飼先輩、周防先輩」


「用っていうか〜ただ一緒に帰りたいなぁってだけ」



こてんと首を傾げる爽やかイケメンもとい犬飼守先輩。



あたしいつも断ってるはずなんだけど!?



「なのにいつも先に帰りやがって」



そう悪態つくのは黒髪イケメンもとい周防翔一先輩。


上級生がクラスにいるだけでも目立つのにイケメンツートップが揃ってるともなれば注目の的になってもおかしくはない。


案の定、クラスメイトや他のクラスの子達までもがあたし達を見ている。


その視線の中には「なんであんな地味な子が?」という嫉妬混じりのものもある。



そう、あたしは自他共に認める地味子なのだ。


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