君と私の秘密
その後、私は咲恵と買い物へ行く約束をした。

翌日。

「おはよう〜咲恵!」

「みぃ!おはよう!」

さて、どんな水着と服を買おうか。

16年間生きてきたけど海とかプールとか行ったことないんだよね。

なのでもちろん水着なんて1枚も持っていない。

咲恵は持ってるらしいんだけど、新しいのが欲しいんだとか。

水着を買うために向かっているのがスマイルモールというショッピングセンターだ。

私たちの家の近くの最寄り駅から2駅目のところにあるの。

「到着!よし!可愛い水着買うわよー!

行くよ!みぃ!」

「うん!」

買い物するのはショッピングモール内にある

sweetfashion(スイートファッション)

という店だ。

このお店は結構可愛いものが揃ってて値段も安いから若者には大人気なんだ。

もちろん、私達もお気に入りのお店。

「相変わらず混んでんねぇ…。」

「うん。人多いね。」

人気なだけあってやっぱり人が多い。

まぁ、夏休みというのもあるのだろうけど。

「うわぁ!これ可愛い!

あ!みぃこれは?」

「は!?や、やだよ!?お腹見せたくないよ!」

「何言ってんのよ!せっかく男子と行くんだからこれぐらいじゃないと!」

いや、なにいってんのよ…咲恵。

そんなセクシーな水着切れるわけないでしょ!

咲恵が持ってきたのは、モデルさんとかが着てそうセクシーなビキニだった。

それを見た私は、絶対やと全力拒否した。

もう…もうちょっとましなのを勧めてよね。

「私は自分で探すから、咲恵も自分の分だけさかしなよ。」

「えー…分かりましたー。」

ムーっと口を尖らせていた。

が、そんなことは無視無視!

うーん、どれにしようかな。

ふと隣に吊られていた水着に目がいった。

うわぁ…可愛い。

そこには白色のレースの着いた水着があった。

胸元にはピンク色のハートのチャームが付いていてとても可愛らしかった。

いいなぁ。

でもこれ…ビキニ…か。

「なに〜みぃ、それが気になるの〜?」

「あ、うん。でもビキニなんだよね。」

「で?着ればいいじゃん!」

軽!?

咲恵はスタイルがいいから分からないんだよ。

スタイル良くない人の気持ちなんて。

「私もビキニ着るよ〜!ほら!これにしたの!」

手に持っていたのはピンクの水玉模様のビキニ。

首元にはリボンが着いていてとても可愛らしかった。

「可愛いね。咲恵はスタイルいいもん。」

「なーに言ってんの!みぃだってスタイルいいじゃん!」

この子の目は大丈夫だろうか。

今すぐにでも眼科を紹介したくなった。

「恥ずかしんだったら上着着れば問題なくない?」

あ…その手があったか。

なんで私気づかなかったんだろ。

「そっか!そうする!」

「うんうん!あ!それならこれが似合うんじゃない?」

同じく白を基調とした少しお姫様っぽい作りになっているものだった。

「可愛い!それにする!」

「よし!決まり!次は着ていく服、探そっか!」

「うん!」

その後も私たちはワイワイとお買い物に食事を楽しみ家に帰宅した。

はぁーーー!楽しかった!

今日はいっぱい奮発しちゃったけどいいよね。

最終的に水着とピンク色のロングワンピースと白のサンダルを買って帰ってきた。

当日楽しみだなぁ。

最高の1日になりますように。
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