君と私の秘密
10分後。
また人間界へ戻ってきた。
「ありがとうございました。」
使い魔にぺこりと一礼した。
「316号…いや、こっちでは零斗だったか。お前、これ以上魔界に迷惑をかけるんじゃないぞ。家族が可哀想だ。」
はぁ…と盛大なため息をつかれてしまった。
「お前みたいなのと家族だというだけでも可哀想なのによ。さらに、迷惑までかけるなんて家族はたまったもんじゃないだろうな。ま、人間界で精々頑張って生きるんだな。」
そういいさっさと使い魔は去っていってしまった。
なんで、使い魔にまでそんなこと言われなきゃなんねぇーんだよ。
クソ!
俺は急ぎ足で人間界の家と向かった。
-バタン!!-
俺は勢いよく部屋の扉を閉めて布団へダイブした。
今はもう何も考えたくない。
眠ろう。
バイトの時間まで3時間はある。
俺は、襲い来る睡魔に身を委ねた。
𓆩❤︎𓆪┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈𓆩❤︎𓆪
「さぁ、飲みなさい。喉乾いたでしょ?」
ん?どこだここ?
母さん?てことは魔界?
なんで?俺、帰ってきたよな?
「どうしたの?何故飲まないの?美味しい人間の血よ。」
ズイっと俺の目の前にコップが差し出された。
拒否してはならない。受け取らなければ。
コップに手を伸ばす。
俺は自分の手を見て驚いた。
子供の手?どうなってる?
あぁ、もしかしてこれは夢なのか。
「何をしているの?早く受け取りなさい。」
「は、はい。」
コップを受け取り、血を飲んだ。
だが、俺は他の者とは違い半分も飲めなかった。
「どうして飲まないの?他の子達はみんな沢山飲んでるのよ?貴方吸血鬼でしょ?」
そう言い、母さんは無理やり血を飲ませてきた。
俺は必死で飲み込んだ。
でも、すぐに吐き出してしまった。
「…うぇ…うっ…」
「どうしてなの!?どうして吐くの!?この量も飲めないなんて貴方はおかしな子よ!」
「ご、ごめんなさい…うっ…母さん…。」
俺は吐きながら泣いて謝るしかなかった。
「なんだ。騒々しいな。」
父さんだ。
「この子が血を半分も飲んでくれないのよ!」
「またか?お前はいつになったら沢山飲めるようになるんだ?」
父さんは怖い顔をして俺に近づいてきた。
「な!お前!」
汚物と血で汚れた俺をみて、
父さんはさらに怒り出した。
「母さんがわざわざ取ってきてくれた血を吐いたのか!?なんてやつだお前は!恥を知れ!」
首根っこを捕まれ風呂場に投げ捨てられた。
ずっと体の震えが止まらなかった。
怖い。
-バシャーン!!-
思いっきり頭から水をかけられた。
冷たいよ。辛いよ。
「汚らしいガキが!こい!地下室で反省してろ!」
魔界の家々には必ず1つ地下室があった。
何かあった時に逃げ込むためだ。
だが、俺の家では人間界でいう虐待として使い、何かする度に入れられた。
「やだよ…ごめんなさい…許してください…。地下室に入れないで…うぅ…ぐス…」
「許すわけないだろ!さっさと入れ!」
-ドン!-
俺は地下室へと蹴り飛ばされた。
そして、勢いよく扉は閉められてしまった。
今はどれくらい経ったんだろうか。
ずっとうずくまって泣いていた。
「痛いよ…うぅ…寒いよ…ひくっ…うぅ…。」
少し喉が渇いたな。
血が飲みたいなぁ。
そう思っているとガタガタっと扉が開いた。
「兄ちゃん!そろそろ喉乾いただろ?ほら、死体漁って腕もってきたよ!血、飲みなよ!」
嬉しかった。
「ありがとう。いただきます。」
俺は無我夢中で吸い付いた。
何も考えずにただひたすらに。
多分それがいけなかったんだ。
突然弟が怯えだした。
「父ちゃん!母ちゃん!兄ちゃんの血の吸い方変だよ!」
そう、俺は子供の頃ちゃんと血を吸えなかった。
吸うという表現よりも食らいつくという表現の方がこの頃は正しかった。
「見ちゃダメよ!可哀想に怖かったわね。」
「また、お前は!どうしてちゃんと吸えないんだ!このクズが!」
あ、殴られる。怖い。俺は咄嗟に目を閉じた。
𓆩❤︎𓆪┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈𓆩❤︎𓆪
はっ…。
飛び起きるとベッドの上だった。
はぁ…はぁ…はぁ…はぁ。
最悪だな。
なんつー夢見たんだよ。
いま何時だ。
震える手で携帯をとり時間を確認した。
はぁ…もうすぐバイトに行く時間だな。
正直今日はやる気ねぇな。
重い体は引きずりながら支度をしバイトに向かった。
今日は嫌な夢を見たせいか、仕事中ずっと体がだるかった。
あー喉渇く。血が飲みたい。
そんなことを考えながら皿洗いをしていると、
「おい、零斗くん。」
男の先輩に声をかけられた。
「はい。」
険しい顔をしていた。
その顔を見たとたん夢がフラッシュバックした。
また、何かしたのだろうか。
怖い。
手が震えだした。
「零斗くんさ、ちゃんとした生活してる?色白過ぎてお客さんからクレームいてるんだけど。」
は?色白なんてほっとけよ。関係ねぇだろうが。
「クレームですか?」
「そう。細いし色白すぎて死人みたいで気持ち悪いって。食欲失せるって。もっと人間らしい体になってくれないとお店的にも困るんだよ。迷惑になるから頼むよ。」
「はい…。すみません。」
迷惑。またかよ。
俺はどこに居ても迷惑がられんのかよ。
ムカつく。
俺はその後やけくそに仕事をこなした。
仕事終えイライラした気持ちのまま店を出た。
とにかく喉が渇いた。
適当に女漁って血を吸おう。
1人餌を決めろと言われたがもうそれもどうでもいい。
もう、全てどうでもいい。
あ、女いた。
あれでいいや。
それから俺は毎日適当に女を漁って適当に吸って適当に過ごした。
また人間界へ戻ってきた。
「ありがとうございました。」
使い魔にぺこりと一礼した。
「316号…いや、こっちでは零斗だったか。お前、これ以上魔界に迷惑をかけるんじゃないぞ。家族が可哀想だ。」
はぁ…と盛大なため息をつかれてしまった。
「お前みたいなのと家族だというだけでも可哀想なのによ。さらに、迷惑までかけるなんて家族はたまったもんじゃないだろうな。ま、人間界で精々頑張って生きるんだな。」
そういいさっさと使い魔は去っていってしまった。
なんで、使い魔にまでそんなこと言われなきゃなんねぇーんだよ。
クソ!
俺は急ぎ足で人間界の家と向かった。
-バタン!!-
俺は勢いよく部屋の扉を閉めて布団へダイブした。
今はもう何も考えたくない。
眠ろう。
バイトの時間まで3時間はある。
俺は、襲い来る睡魔に身を委ねた。
𓆩❤︎𓆪┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈𓆩❤︎𓆪
「さぁ、飲みなさい。喉乾いたでしょ?」
ん?どこだここ?
母さん?てことは魔界?
なんで?俺、帰ってきたよな?
「どうしたの?何故飲まないの?美味しい人間の血よ。」
ズイっと俺の目の前にコップが差し出された。
拒否してはならない。受け取らなければ。
コップに手を伸ばす。
俺は自分の手を見て驚いた。
子供の手?どうなってる?
あぁ、もしかしてこれは夢なのか。
「何をしているの?早く受け取りなさい。」
「は、はい。」
コップを受け取り、血を飲んだ。
だが、俺は他の者とは違い半分も飲めなかった。
「どうして飲まないの?他の子達はみんな沢山飲んでるのよ?貴方吸血鬼でしょ?」
そう言い、母さんは無理やり血を飲ませてきた。
俺は必死で飲み込んだ。
でも、すぐに吐き出してしまった。
「…うぇ…うっ…」
「どうしてなの!?どうして吐くの!?この量も飲めないなんて貴方はおかしな子よ!」
「ご、ごめんなさい…うっ…母さん…。」
俺は吐きながら泣いて謝るしかなかった。
「なんだ。騒々しいな。」
父さんだ。
「この子が血を半分も飲んでくれないのよ!」
「またか?お前はいつになったら沢山飲めるようになるんだ?」
父さんは怖い顔をして俺に近づいてきた。
「な!お前!」
汚物と血で汚れた俺をみて、
父さんはさらに怒り出した。
「母さんがわざわざ取ってきてくれた血を吐いたのか!?なんてやつだお前は!恥を知れ!」
首根っこを捕まれ風呂場に投げ捨てられた。
ずっと体の震えが止まらなかった。
怖い。
-バシャーン!!-
思いっきり頭から水をかけられた。
冷たいよ。辛いよ。
「汚らしいガキが!こい!地下室で反省してろ!」
魔界の家々には必ず1つ地下室があった。
何かあった時に逃げ込むためだ。
だが、俺の家では人間界でいう虐待として使い、何かする度に入れられた。
「やだよ…ごめんなさい…許してください…。地下室に入れないで…うぅ…ぐス…」
「許すわけないだろ!さっさと入れ!」
-ドン!-
俺は地下室へと蹴り飛ばされた。
そして、勢いよく扉は閉められてしまった。
今はどれくらい経ったんだろうか。
ずっとうずくまって泣いていた。
「痛いよ…うぅ…寒いよ…ひくっ…うぅ…。」
少し喉が渇いたな。
血が飲みたいなぁ。
そう思っているとガタガタっと扉が開いた。
「兄ちゃん!そろそろ喉乾いただろ?ほら、死体漁って腕もってきたよ!血、飲みなよ!」
嬉しかった。
「ありがとう。いただきます。」
俺は無我夢中で吸い付いた。
何も考えずにただひたすらに。
多分それがいけなかったんだ。
突然弟が怯えだした。
「父ちゃん!母ちゃん!兄ちゃんの血の吸い方変だよ!」
そう、俺は子供の頃ちゃんと血を吸えなかった。
吸うという表現よりも食らいつくという表現の方がこの頃は正しかった。
「見ちゃダメよ!可哀想に怖かったわね。」
「また、お前は!どうしてちゃんと吸えないんだ!このクズが!」
あ、殴られる。怖い。俺は咄嗟に目を閉じた。
𓆩❤︎𓆪┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈𓆩❤︎𓆪
はっ…。
飛び起きるとベッドの上だった。
はぁ…はぁ…はぁ…はぁ。
最悪だな。
なんつー夢見たんだよ。
いま何時だ。
震える手で携帯をとり時間を確認した。
はぁ…もうすぐバイトに行く時間だな。
正直今日はやる気ねぇな。
重い体は引きずりながら支度をしバイトに向かった。
今日は嫌な夢を見たせいか、仕事中ずっと体がだるかった。
あー喉渇く。血が飲みたい。
そんなことを考えながら皿洗いをしていると、
「おい、零斗くん。」
男の先輩に声をかけられた。
「はい。」
険しい顔をしていた。
その顔を見たとたん夢がフラッシュバックした。
また、何かしたのだろうか。
怖い。
手が震えだした。
「零斗くんさ、ちゃんとした生活してる?色白過ぎてお客さんからクレームいてるんだけど。」
は?色白なんてほっとけよ。関係ねぇだろうが。
「クレームですか?」
「そう。細いし色白すぎて死人みたいで気持ち悪いって。食欲失せるって。もっと人間らしい体になってくれないとお店的にも困るんだよ。迷惑になるから頼むよ。」
「はい…。すみません。」
迷惑。またかよ。
俺はどこに居ても迷惑がられんのかよ。
ムカつく。
俺はその後やけくそに仕事をこなした。
仕事終えイライラした気持ちのまま店を出た。
とにかく喉が渇いた。
適当に女漁って血を吸おう。
1人餌を決めろと言われたがもうそれもどうでもいい。
もう、全てどうでもいい。
あ、女いた。
あれでいいや。
それから俺は毎日適当に女を漁って適当に吸って適当に過ごした。