君と私の秘密
今は何時間目なんだろうか…。

突然誰かに呼び起こされた。

「おーい!お前いつまで寝てんだ!昼休みだぞー。起きろ!」

ん?誰だよ。教師か?

「んん…なんだよ。うるさいな。」

誰だ?こいつ。

制服…生徒かこいつ。

「お!起きたな!一緒に昼飯食おうぜ!」

は?

「「へ?」」

ほら、後ろ女二人もびっくりしてんじゃん。

なんでかは知らねぇーが、葵葉ってやつすっごい嫌そうな顔してるしな。

「はぁ?俺は別に1人で……」

だから、俺は空気を読んで1人で食べると言おうとしたが、この見知らぬ男子によって阻止された。

「よーし!ほら、行くぞー!」

おい。まじでこいつなんなんだよ。

人の話を聞けや。

見知らぬ男子は他のやつの話も聞かずに唖然としている俺の腕をグイグイ引っ張っていく。

どこ行くんだよ。

そうこうしている間に広い空間に着いた。

なんだここ。

てか、人多すぎじゃね?

そんな中、俺を連れてきた4人はなにやら話し込んでいた。

なんでもいいからさっさとしてくれ。

そう思っていると、1人の男子が席を先に取ろうと言い出した。

皆楽しそうに、うん!っと言っているが俺はというとちっとも楽しくない。

周りには女子がたくさんいて、今にもこっちに向かってきそうだった。

また、囲まれるのだけは勘弁だ。

出来るだけ動きたくない。

そんなことを考えていたせいか、つい口に出てしまった。

「はぁ…まじかよ。」

やべ!

だが、気づいた時にはもう遅い。

女二人には聞こえていたようだ。

気まずそうな顔をしながら1人の女が俺に話しかけてきた。

「ごめんね、零斗くん。ちょっとだけ真樹に付き合ったげて。」

「ふっ、別にいいよ。」

あいつの母親か!と突っ込みたくなるような言葉に
つい笑ってしまった。

ま、今日だけはこいつらと食べてもいっかな。
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