Departure in the late teens
由紀夫がいない寮生活は静かなものだった。


人生平和で穏やかな日々を暮らせるということは とても幸せなことだろう。

しかし、明日和は この店に来て寮生活を始めた日から 貴史と由紀夫にいじられて かわいがられてきた訳で、、、

そう、この二人が居なくなった事は明日和の心の支えがほぼほぼ無くなったようなもので ここに居る意味が分からなくなってしまう程でもあった。

大好きな先輩の存在は仕事を覚えてゆく段階でもプライベートの時でも とても大切な存在となっていた。


そんな退屈な日々から まもなくして真辺が 悠姫の友達で真緒(まお)と仲良くなりたいという理由でメンバーを集めて合コンをしてほしいと有森に連絡があった。




有森(と、いうことでさぁ なべちゃんと ゆうくんと真緒ちゃんと そのまた友達で志帆(しほ)ちゃんが 参加する合コンがあるんだけど 二人のどっちか参加する?)

(ただ なべちゃんと真緒ちゃんをカップル成立させるための飲み会なんだけど(笑)

マジ(ゆうくんも来るなら 僕も参加させてもらいましょうかね(笑)

明日和(そうだね! 真島くん 丁度いいじゃん!!)

((真島くん ホントに ゆうちゃんにゾッコンなんだなぁ(笑))


有森(よし!じゃあ俺と真島で参加するって なべちゃんに連絡しとくな!)



すると なべちゃん側から 男の数が多くなってもいいから 明日和の参加にも希望が出た。


有森(と、いうことで明日和はオマケのような感じになってしまうけど参加するか?(笑)

明日和(僕はオマケですか。)

有森(まあ(笑) そう言ってもな 、なんだかんだ 盛り上げ役として居てくれると ありがたいって 話しになったらしいわ!ハハハハハ!)

マジ(それは いいかもですね(笑)


明日和(ふ〜ん。そうですか。じゃあ オマケの盛り上げ役 つとめさせてもらいますよ。)


有森(サンキュー(笑)じゃあ よろしく頼むな!)




そして当日、少し小洒落て薄暗くムードのあるダイニングバー やごやに集合して

真辺=真緒、 有森=志帆、真島=悠姫が向き合って座り明日和がテーブルの端にひとり ちょこんと座り合コンは始まった。

真緒、志帆とは有森チームは初めての顔合わせだった。


真辺(で、この 有ちゃん達とはこの間のスキーツアーも一緒でね、有ちゃんを除いては みんなスキーやボードが得意だから 真緒ちゃんと志帆ちゃんも 良かったら今度いこうよ!)


悠姫(わたしは そんな得意とは言えないかもだけどね(笑)(汗)


マジ(でも この間のツアーで だいぶ上達したと思うよ!)

(なんせ 転んでもすぐ立ち上がりガッツがあっていい!!)


悠姫(いやいや、そんな(照笑い)


真緒(ゆうくんは 子供の頃からお父さんにスキーで鍛えられたんだったよね!)

真辺(そっかぁ!ゆうくんのガッツはそこで鍛えられたんだね!)

悠姫(そんな、立派なもんじゃないよ(汗)

真緒(わたしは そんなに上手じゃないから足引っ張っちゃうかも(汗)

有森(大丈夫、大丈夫!みんなで教えてあげるから!)


真辺(え!?有ちゃん!!おまえさんは教えれるほど上手くないじゃないかい!(笑)

有森(あれぇ?そうだったっけ?(笑)

真辺(いやぁ とぼけられても(汗)とにかく あの滑りを見たら誰も教わりたくないぞぉ(笑)

有森(ハハハハハ⭐︎そう?⭐︎)


明日和(有森さん、 自分では分からないかもしれませんが 滑ってる姿、サッカーのゴールキーパーがサングラスして構えたまま滑ってくるみたいな感じでしたよ!(笑)


有森(そうかぁ?ハハハハハハハハ⭐︎)

真緒(なんか 絶対教えてほしくないね(笑)

志帆(知り合いとも思われたくないかも(笑)

みんな(ギャハハハハハハ⭐︎⭐︎⭐︎)



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