Departure in the late teens

Departure7

〜2nd Loveそして三角関係〜

悠姫と明日和、海で過ごした二人の時間は誰がどう見ても恋人同士のデート?


だけどそれは この日が最初で最後、そして この二人の行動を知るのは後にも由紀夫ファミリーだけであった。


話しは変わり、マジもまた いつも通り共に行動するようになると、マジは海も好きだったけど やはりどちらかと言えば山派だったので 夏は山や川でバーベキュー、キャンプをして 三人+誰か、もしくはグループで集うことが多かった。


マジの家は明日和や悠姫の住む街と比べると 田舎にあり土地持ちでもあり 離れの一軒家も所持していた為 そこに皆が集まり 飲んで騒いで泊まって帰るという事がよくあった。


悠姫の家からマジの家は遠かったけど 悠姫は誘われれば毎回 参加してくれた。


とにかく 嫌な顔は一切せず いつも いつも 参加して元気に場を盛り上げながら居てくれた。


参加することに関して 悠姫にもひとつの大きな意味があったようで、、、。


こうして仲良く遊んでいるうちに マジはますます悠姫に心引かれてゆき、マジの地元の同級生達も この二人の仲を応援するようになっていった。


マジもまた奥手な人であり悠姫と二人きりで遊ぶ事はなかったが 毎回 明日和も誘われて遊びに行く事は やはり普通にお決まりになっていた。


そんなある冬、スキー場に一泊二日でマジとマジの同級生の豊樹(とよき)と明日和と悠姫の四人で出かけた。


豊樹以外は 当然誰もが知る仲良し三人組で 人の好き嫌いが全くない訳でもなかったが ほとんど人見知りをしないように生きれるタイプゆえに 豊樹も含めて四人仲良く盛り上がってスキーを楽しめていた。


そして悠姫は一人だけ女性だけど旅館の部屋割りはいつも四人くらいだと同部屋で予約していた。


その夜、夕食は宴会のように盛り上がり昼間のスキー疲れもあり 皆が眠りについた頃、 明日和は目を覚ましトイレへと寝ているメンバーを踏まないように向かった。


用を済ませ寝床に戻り 掛け布団にくるまって もう一度寝ようとすると

バサっ!. . . . .

明日和(ん!?)

((えぇ!! ゆうちゃんの脚じゃん!))

明日和の右横で寝てた悠姫の寝返りをした脚が明日和の脚の上にかぶさってきていた。

明日和((ゆうちゃん 凄い寝相(笑))

モゾ. .モゾ. . .モゾ. . . .
明日和は自分の脚で布団の中から悠姫の脚を元に戻す感じで押した。

明日和((さてと 寝よっと))



バサっ!!. . . . .⭐︎


今度は悠姫の左手が 仰向けで寝ている明日和の顔の横にきた!


明日和((ちょっと!! ゆうちゃん!!なんなの!!))

((ホントにこんなに寝相が悪いの?))


思わず悠姫の顔を覗きこんだ!


でも 顔を見るとスヤスヤ寝ているようだ。 z. . 。⭐︎ zZ. . .。°⭐︎


明日和((ありえん. . . . . かわいい顔して寝てるのに 寝相が ありえん. . . .)


明日和は悠姫の手をそーっと元に戻して また枕に頭をつけて寝ようとすると、


(エッチ。。。) ←小声で



明日和((え!?))


明日和はまた 悠姫の方を覗き込むと

zz...⭐︎ zz. . .。⭐︎z. . . .☆



そのうち悠姫の口もとがニヤッとした!


明日和(あっ!!)


↓ここからは二人小声で↓
悠姫(シーーーーッ.)



ゴロゴロゴロゴロ. . . . . 。



悠姫が明日和の横に転がってきた。

明日和(ゆうちゃん!寝ないで何ふざけてるの!!) ←小声で


悠姫(あすくんが起きたから悠姫まで目が覚めた!)

明日和(僕はしょうがないじゃん!!トイレに行きたかったんだから!)

悠姫(悠姫の分もしてきてくれた?)

明日和(そんな訳ないだろぉ!(笑)


悠姫(キャハハ⭐︎)

ゴソゴソゴソ. . . .
悠姫はこっそり明日和の布団の中に忍びこみ 背中を向けた。

明日和(ゆうちゃん!! 真島君達にバレたら ヤバいよ!!)

悠姫(じゃあ しゃべらないで、静かに(笑)


明日和(・・・・・(汗)



明日和は不思議な緊張感に包まれながらも どこか嬉しかった。。。



次の瞬間、悠姫が向きを変え自分の顔を明日和の顔に近づけ見つめた!

明日和 ドキッ. . .!!(ゆ・・・(汗)

悠姫(キャハハ⭐︎ 自分で言うのもなんだけど ドキドキするね(笑)


明日和(ゆうちゃん 真島くんに気づかれたら ホントヤバいって。)

悠姫(じゃあ ここからは 本当に無言で。。。⭐︎)



明日和、悠姫(・・・・・・・・・)



悠姫(悠姫、マジくんより あすくんのがいいの。。。。)


(あ、喋ったらいけなかった。。。)

明日和(ゆうちゃ(汗) ドキドキドキ. . .


悠姫は とっても穏やかに微笑み 目を瞑り 明日和の横で少しづつだけ身体が触れ合いながら しばらく添い寝していた。


しばらくと言っても そのしばらくが どれくらいの時間だったかも分からなくなるくらいだった。


隣で寝るお互いの体温を感じながら過ごす時間が あまりにも緊張感がありつつも幸せだった。


やがて 一番離れたところで寝ているマジが 寝ぼけた感じで起きてトイレに行くと その隙に

悠姫(じゃあね♡戻るね⭐︎)
明日和(う、うん。。。じゃあ。。。)

といい 悠姫はおでこを明日和のおでこに軽くあてて 自分の布団に戻っていった。

自分の布団に戻った悠姫は明日和にもう一度微笑むと寝返って背を向けて寝ていった。



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