Departure in the late teens
由紀夫とも こんな感じで何度か 海水浴に行ったりで夏を楽しんだ。
秋が始まると由紀夫は毎週、休みになるたび実家に帰っていた。
そして冬になった頃、来年の春に明日和達と働く店を卒業して 実家の理美容店に帰るという情報を耳にした。
またひとり 面白い先輩が居なくなってしまうことを知ると明日和は残念な気持ちになった。
いずれはこうして離れてゆくのは分かっていても 毎日 同じ屋根の下で暮らし仕事をしていると離れるのは寂しさを感じるものだった。
ずーっと一緒に居るから普通はくどいようにも思えるが なぜか このような生活をすると 本当の家族よりも長く共に暮らす故に くどさを乗り越えて 人によっては 家族以上に仲良くなってしまう感じもあった。
そんな11月も半ばを迎えた頃、他所の店(四店舗くらい)スタッフが集まり合同で技術を磨きあう練習会が営業後に行われた。
同じ職業の者同士でも 何故か技術を見せ合うのは変に緊張するものだった。
皆それぞれが他の店の同じくらいのスキルを持つ者同士でペアになって 教えあったりした。
明日和とペアを組んだのは坂井悠姫(さかいゆうき)20歳、ひとつ年上の女性だった。
明日和(えぇっと、かとりあすか19歳です!よろしくお願いします!)
悠姫(さかいゆうき 20歳です!よろしくお願いしまーす)
講師(では、 お互い挨拶したら とりあえず 次の指示が出るまで お互いの技術を見せ合い 足りないところを教えあっていてください!!)
スタッフ全員(ハイ!!!)
明日和(悠姫さん 先にやりますか?)
悠姫(え!! わたしこのセット下手だから 先に明日和くん やってよ(汗)
明日和(え!!僕のが下手だと思うから 悠姫さん お願いしますよ!!)
悠姫(だから わたしのが下手だって!!明日和くん男だから先に見せてよ!!)
明日和(う〜ん。。男は損だなぁ。じゃあ 見ててくださいよ!)
ブォォォォ。 ←ドライヤーの音
悠姫(キャハハ!よろしく!(笑)
(あと わたし ゆうくんって みんなに言われてるからね⭐︎)
明日和(ゆうくん? )
(なんで女性なのに くんなんですか?)
悠姫(そうやって 言われてるんだもん
しょうがないじゃん!!)
明日和(しょうがないって(汗)
(そんなんで よく許せてますね!)
ブォォォォ。。。
悠姫(まあねぇ。 でも やっぱり しょうがないんだよ! )
(明日和くんは 今日 出会ったばかりだから分かんないかもしれないけど わたし 女の子らしくないとこ いっぱいあるの(笑)
明日和(どう見ても女性だけど よくわかりませんね)
ブォォォォ。。
悠姫(ねえ! 明日和くん もっと根本の方にしっかり熱を当てた方がいいんじゃないの?)
(でも当て過ぎも注意しながらね!)
明日和(そうですね!)
悠姫(ねえ! 毛先の方まで ちゃんと熱を逃す感じでブローした方が ツヤが出ると思うよ!!)
明日和(ハイ! わかりました!)
ブォォォォ。。。
(あのぉ 悠姫さんのが やっぱり上手なんじゃないですか?)
悠姫(いやいや、 全然そんな事ないから!! 明日和くん そのまま 頑張って!)
明日和(ふ〜ん。。。)
ブォォォォ。。 ブォォォォ。。。
悠姫(うわぁ⭐︎凄い!! 明日和くん 上手〜⭐︎)
明日和(ありがとうございます。 でも ツヤ出しに気を取られ過ぎて ボリューム出せませんでした(汗)
(次、悠姫さんも お願いしますよ)
悠姫(そうだよね。 じゃあ よろしく見ててね(汗)
ブォォォォォォォォォ。。。
明日和(・・・・・・)
ブォォォォォォォ。。。
明日和(・・・・・・)
ブォォォォォ。。。
悠姫(ねえ! なんか言ってよ)
ブォォォォォォォォォ。。。
明日和(あのぉ。。 さっき僕に言ってたこと 守れてませんよね!悠姫さん(笑)
悠姫(キャハ⭐︎ だって わたしできないんだも〜ん⭐︎ いつも言われること 明日和くんにも言っただけだも〜ん⭐︎(笑)
明日和(ええええ!! そうだったの!ホントに苦手だったんだ!(笑)
悠姫(キャハハハハハ⭐︎)
ブォォォォォォ。。。
講師(おぉい!! そこの二人!! なんで笑い声が聞こえるんだ!! 真剣にやらないかんだろうが!!)
明日和、悠姫(ハ、ハイ!!(汗)
(すみません!!(汗)
明日和(悠姫さん 笑い声デカいんですよ!気をつけてください(笑)
悠姫(キャハハハ ゴメンね(笑)
(気をつけます!でも 明日和くんの声もデカいと思うけど・・・)←小声で
明日和(悠姫さん ブラシの返し方は こうほら 、 もっと 、、)
ブォォォォ。。
悠姫(えいっ!!⭐︎)
明日和(熱っ!!(汗)
悠姫(あぁ!! ゴメン!あすくん!!(笑)
(キャハハハハハ⭐︎)
明日和(もおぉう! 気をつけてくださいよぉ(笑) ドライヤーで僕を焼かないでくでさいよ!!(笑)
ブォォォォォォ。。
悠姫(こんなんで焼ける訳ないじゃん!!キャハハハ⭐︎)
明日和(シーーーーッ!!) (声!(汗)
講師(おい!!)
明日和(すみません!!)
悠姫(キャハハハ注意する声もデカかったし)←めっちゃ小声で
明日和(悠姫さん 僕は なんだか 悠姫さんが 怖いです(笑)(汗)
ブォォォォォォ。。。
悠姫(ドンマイ ドンマイ⭐︎)
明日和(なにもドンマイじゃないですよ!!まったく 暴走Queenじゃないか!!(笑)
ブォォォォォ。。
悠姫(あすくん 上手い!(笑)
(キャハハハハハ⭐︎) ←小声で
この二人この日初めて顔合わせして合同練習会でも緊張感はなく練習をしていると、悠姫の知り合いの先輩で真辺(まなべ)さん通称 なべちゃんが現れた!
真辺(ゆうくん! さっきから 調子よくやってるねぇ!まあ、いつものことだけどぉ!)
悠姫(あ!、なべちゃん⭐︎!)
(ちょっとぉ、いつものことって、失礼な!! わたしはいつも通り 普通に真剣に練習してるわよ!!)
(ね!明日和くん(笑)
明日和(え、えぇ。。 そうなのかな??)
真辺(まあ、それが普通ならそれでもいいけど、ホントは良くもないけどぉ(笑)
(とりあえず 二人を指導するように ここに送り込まれました!)
明日和(ハ、ハハ すみません(汗)
悠姫(キャハ!すみませ〜ん!よろしくお願いしま〜す⭐︎)
真辺(まったくぅ あっという間に ゆうくんワールドに飲み込まれてゆく感じがするよ(笑)(汗)
(じゃあさぁ 二人順番に またブローしてみてよ!)
明日和、悠姫(ハ、ハイ!!)
二人は順番に真辺の指導を受けながらブローの練習をして最後に真辺から
(ねえ、明日和くん、 おまえさんのことは今日初めて知り、関わりあって指導して気づいたんだけど・・・)
明日和(ハイ?・・・)
悠姫(・・・・・)
真辺(おまえさんも どこかこう、 ゆうくんみたいな匂いがするね!)
(正直、 二人の天然を相手するの 大変だったよ!!(笑)(笑)
明日和(ええええ!!(汗)
悠姫(キャハハハハハハハ⭐︎⭐︎⭐︎)
(あすくんも わたしと同じなんじゃ〜ん!!キャハハハハハ⭐︎⭐︎)
明日和(そんなことないよ!!(笑)
悠姫(そんなことあるよぉ!!そんな気が わたしもしてたも〜ん(笑)
(キャハハハハハ⭐︎)
明日和(ハ、ハハハ 笑いすぎ!!デカい声で!!(笑)
悠姫(あすくんもね⭐︎(笑)
と、まあ こんな感じなので 終わりがけに講師に注意されて 他のスタッフ達にも なんとなく 注目され そんな出会いの中で 明日和は年上の悠姫という女性と知り合った。
忘れかけてた♪
遠い記憶♪
風が かき乱すように♪
流れ去る 透明の♪
あなたの夢を みてた♪
夜空に浮かぶ♪
氷の月は♪
つま先から♪
ふるえだして♪
限りなく 白い雲のジオラマになる♪
口には 出せない♪
恋をしていたね♪
たくさんのウソは♪
いつか誰かを傷つけたの♪
青い涙が♪
胸につたり♪
うつろな瞳は 崩されて♪
伝えられない あの冬の♪
The new fallen snow♪
この日講習から帰る時に車内で流れてた曲
JUDY AND MARYのアルバムJ・A・MのBLUE TEARSより引用
作詞 : YUKI
秋が始まると由紀夫は毎週、休みになるたび実家に帰っていた。
そして冬になった頃、来年の春に明日和達と働く店を卒業して 実家の理美容店に帰るという情報を耳にした。
またひとり 面白い先輩が居なくなってしまうことを知ると明日和は残念な気持ちになった。
いずれはこうして離れてゆくのは分かっていても 毎日 同じ屋根の下で暮らし仕事をしていると離れるのは寂しさを感じるものだった。
ずーっと一緒に居るから普通はくどいようにも思えるが なぜか このような生活をすると 本当の家族よりも長く共に暮らす故に くどさを乗り越えて 人によっては 家族以上に仲良くなってしまう感じもあった。
そんな11月も半ばを迎えた頃、他所の店(四店舗くらい)スタッフが集まり合同で技術を磨きあう練習会が営業後に行われた。
同じ職業の者同士でも 何故か技術を見せ合うのは変に緊張するものだった。
皆それぞれが他の店の同じくらいのスキルを持つ者同士でペアになって 教えあったりした。
明日和とペアを組んだのは坂井悠姫(さかいゆうき)20歳、ひとつ年上の女性だった。
明日和(えぇっと、かとりあすか19歳です!よろしくお願いします!)
悠姫(さかいゆうき 20歳です!よろしくお願いしまーす)
講師(では、 お互い挨拶したら とりあえず 次の指示が出るまで お互いの技術を見せ合い 足りないところを教えあっていてください!!)
スタッフ全員(ハイ!!!)
明日和(悠姫さん 先にやりますか?)
悠姫(え!! わたしこのセット下手だから 先に明日和くん やってよ(汗)
明日和(え!!僕のが下手だと思うから 悠姫さん お願いしますよ!!)
悠姫(だから わたしのが下手だって!!明日和くん男だから先に見せてよ!!)
明日和(う〜ん。。男は損だなぁ。じゃあ 見ててくださいよ!)
ブォォォォ。 ←ドライヤーの音
悠姫(キャハハ!よろしく!(笑)
(あと わたし ゆうくんって みんなに言われてるからね⭐︎)
明日和(ゆうくん? )
(なんで女性なのに くんなんですか?)
悠姫(そうやって 言われてるんだもん
しょうがないじゃん!!)
明日和(しょうがないって(汗)
(そんなんで よく許せてますね!)
ブォォォォ。。。
悠姫(まあねぇ。 でも やっぱり しょうがないんだよ! )
(明日和くんは 今日 出会ったばかりだから分かんないかもしれないけど わたし 女の子らしくないとこ いっぱいあるの(笑)
明日和(どう見ても女性だけど よくわかりませんね)
ブォォォォ。。
悠姫(ねえ! 明日和くん もっと根本の方にしっかり熱を当てた方がいいんじゃないの?)
(でも当て過ぎも注意しながらね!)
明日和(そうですね!)
悠姫(ねえ! 毛先の方まで ちゃんと熱を逃す感じでブローした方が ツヤが出ると思うよ!!)
明日和(ハイ! わかりました!)
ブォォォォ。。。
(あのぉ 悠姫さんのが やっぱり上手なんじゃないですか?)
悠姫(いやいや、 全然そんな事ないから!! 明日和くん そのまま 頑張って!)
明日和(ふ〜ん。。。)
ブォォォォ。。 ブォォォォ。。。
悠姫(うわぁ⭐︎凄い!! 明日和くん 上手〜⭐︎)
明日和(ありがとうございます。 でも ツヤ出しに気を取られ過ぎて ボリューム出せませんでした(汗)
(次、悠姫さんも お願いしますよ)
悠姫(そうだよね。 じゃあ よろしく見ててね(汗)
ブォォォォォォォォォ。。。
明日和(・・・・・・)
ブォォォォォォォ。。。
明日和(・・・・・・)
ブォォォォォ。。。
悠姫(ねえ! なんか言ってよ)
ブォォォォォォォォォ。。。
明日和(あのぉ。。 さっき僕に言ってたこと 守れてませんよね!悠姫さん(笑)
悠姫(キャハ⭐︎ だって わたしできないんだも〜ん⭐︎ いつも言われること 明日和くんにも言っただけだも〜ん⭐︎(笑)
明日和(ええええ!! そうだったの!ホントに苦手だったんだ!(笑)
悠姫(キャハハハハハ⭐︎)
ブォォォォォォ。。。
講師(おぉい!! そこの二人!! なんで笑い声が聞こえるんだ!! 真剣にやらないかんだろうが!!)
明日和、悠姫(ハ、ハイ!!(汗)
(すみません!!(汗)
明日和(悠姫さん 笑い声デカいんですよ!気をつけてください(笑)
悠姫(キャハハハ ゴメンね(笑)
(気をつけます!でも 明日和くんの声もデカいと思うけど・・・)←小声で
明日和(悠姫さん ブラシの返し方は こうほら 、 もっと 、、)
ブォォォォ。。
悠姫(えいっ!!⭐︎)
明日和(熱っ!!(汗)
悠姫(あぁ!! ゴメン!あすくん!!(笑)
(キャハハハハハ⭐︎)
明日和(もおぉう! 気をつけてくださいよぉ(笑) ドライヤーで僕を焼かないでくでさいよ!!(笑)
ブォォォォォォ。。
悠姫(こんなんで焼ける訳ないじゃん!!キャハハハ⭐︎)
明日和(シーーーーッ!!) (声!(汗)
講師(おい!!)
明日和(すみません!!)
悠姫(キャハハハ注意する声もデカかったし)←めっちゃ小声で
明日和(悠姫さん 僕は なんだか 悠姫さんが 怖いです(笑)(汗)
ブォォォォォォ。。。
悠姫(ドンマイ ドンマイ⭐︎)
明日和(なにもドンマイじゃないですよ!!まったく 暴走Queenじゃないか!!(笑)
ブォォォォォ。。
悠姫(あすくん 上手い!(笑)
(キャハハハハハ⭐︎) ←小声で
この二人この日初めて顔合わせして合同練習会でも緊張感はなく練習をしていると、悠姫の知り合いの先輩で真辺(まなべ)さん通称 なべちゃんが現れた!
真辺(ゆうくん! さっきから 調子よくやってるねぇ!まあ、いつものことだけどぉ!)
悠姫(あ!、なべちゃん⭐︎!)
(ちょっとぉ、いつものことって、失礼な!! わたしはいつも通り 普通に真剣に練習してるわよ!!)
(ね!明日和くん(笑)
明日和(え、えぇ。。 そうなのかな??)
真辺(まあ、それが普通ならそれでもいいけど、ホントは良くもないけどぉ(笑)
(とりあえず 二人を指導するように ここに送り込まれました!)
明日和(ハ、ハハ すみません(汗)
悠姫(キャハ!すみませ〜ん!よろしくお願いしま〜す⭐︎)
真辺(まったくぅ あっという間に ゆうくんワールドに飲み込まれてゆく感じがするよ(笑)(汗)
(じゃあさぁ 二人順番に またブローしてみてよ!)
明日和、悠姫(ハ、ハイ!!)
二人は順番に真辺の指導を受けながらブローの練習をして最後に真辺から
(ねえ、明日和くん、 おまえさんのことは今日初めて知り、関わりあって指導して気づいたんだけど・・・)
明日和(ハイ?・・・)
悠姫(・・・・・)
真辺(おまえさんも どこかこう、 ゆうくんみたいな匂いがするね!)
(正直、 二人の天然を相手するの 大変だったよ!!(笑)(笑)
明日和(ええええ!!(汗)
悠姫(キャハハハハハハハ⭐︎⭐︎⭐︎)
(あすくんも わたしと同じなんじゃ〜ん!!キャハハハハハ⭐︎⭐︎)
明日和(そんなことないよ!!(笑)
悠姫(そんなことあるよぉ!!そんな気が わたしもしてたも〜ん(笑)
(キャハハハハハ⭐︎)
明日和(ハ、ハハハ 笑いすぎ!!デカい声で!!(笑)
悠姫(あすくんもね⭐︎(笑)
と、まあ こんな感じなので 終わりがけに講師に注意されて 他のスタッフ達にも なんとなく 注目され そんな出会いの中で 明日和は年上の悠姫という女性と知り合った。
忘れかけてた♪
遠い記憶♪
風が かき乱すように♪
流れ去る 透明の♪
あなたの夢を みてた♪
夜空に浮かぶ♪
氷の月は♪
つま先から♪
ふるえだして♪
限りなく 白い雲のジオラマになる♪
口には 出せない♪
恋をしていたね♪
たくさんのウソは♪
いつか誰かを傷つけたの♪
青い涙が♪
胸につたり♪
うつろな瞳は 崩されて♪
伝えられない あの冬の♪
The new fallen snow♪
この日講習から帰る時に車内で流れてた曲
JUDY AND MARYのアルバムJ・A・MのBLUE TEARSより引用
作詞 : YUKI