逃げても逃げても追いかけてくるの
「桃ちゃんが……っ」

桃…?

その言葉にただならぬ何かを感じ
私は布団をめくって起き上がる。

「桃……?桃がどうかしたの?」

見るとお母さんはお玉を片手に握って
かなり慌てた様子だ。

「今朝、魅神橋で……」

「……」
















「遺体で発見されたって……」
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