逃げても逃げても追いかけてくるの
「……何よ、はっきり言って」

けれどふれあにそう言われ、
翔はゆっくりと口を開いた。

「……殺された、と思う、」

「……っ」

その瞬間。

全員が衝撃を受けたように
目を見開いて息を飲んだ。

殺……された…って…

「……」

そんな可能性は考えたくは無い。

けど…さっき見た桃の目……

まるで……

何か、恐ろしいものを見たようだった。

恐ろしいものを見ながら、
死んでいったような……

そんな、可能性が、
確かにありそうなのも事実だった。
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