逃げても逃げても追いかけてくるの
私は、目覚ましが鳴らないと絶対に起きない。

また‪”‬なんで‪”‬と、

漠然過ぎる疑問が頭を過ぎったその時。

ふとベッド脇に置かれた
時計が目に入り、背筋が凍る。

何故なら時計が

4時44分

だったから_________。

息を飲み、両手で口元を抑えた。

勝手に肩が上へ、上へとあがる。

全身が毛羽立ち、
足元から何か、とんでもない恐怖が
這い上がってくるようで、

胃を誰かに鷲掴みにでもされたかのように
腹の奥底が重苦しくなる。
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