逃げても逃げても追いかけてくるの
「チリチリチリチリチリチリチリチリ……ッ」

あれから私は布団の中で一睡も出来なかった。

ただ、丸まって、
時間だけが過ぎるのを待って。

そうしたら無事、目覚ましが鳴って。

いつもなら必ず食べる
朝食の事なんかすっかり忘れて。

家を飛び出した。

途中、いつものように
魅神橋付近で翔に合流すると、
会って早々、変な夢を見た。と言われ、

夢の内容を2人で話しながら
私達は半分小走りで学校へ向かった。

どうやら翔も、
私と同じ夢…?を見ていたようだった。
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