逃げても逃げても追いかけてくるの
魅神橋は

別に血まみれになっている訳でもなく、
人だかりが出来ている訳でもなくて、

怖い程にいつも通りだった。

正直……

頭の中には
桃のあの姿が鮮明に浮かんでいたけれど

もしかしたら
夢…だったのかもしれない。

そんな希望が見え、なんとか渡った。

いつも通りに。
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