逃げても逃げても追いかけてくるの
けれど…
やっぱりそういう訳にはいかなかった。
「翔……っ、架乃……っ!」
「みんな……っ」
学校へ着くと、陽介、ふれあ、凛は
もう到着していた。
「お前らも見たか……?」
教室に入るなり、陽介はそう言った。
もう、
”何を”見た、のか、
口に出さなくても、分かった。
おそらく、夢、だ。
「も、って事は……やっぱり、みんなも?」
「あぁ。」
ふれあも、凛も、困ったように頷いた。